庭に琵琶の木があるんですよ。
植えてからどのくらい経つのかな~?
間違いなく10年は経ってると思います。
それが上へ上へとぐんぐん伸びて、
一階を通り越しても、葉っぱばっかり。
いつになったら実がなるんだろう・・・
ちょっと枝を切った方がいいかな?
なあんて思っていたんですね。
そしたら、なんと!
今年はついに待望の実がなりそうなんです!
最近それに気づいてからはもう、
上から覗いたり、
下から見上げたり、
毎日わくわくしながら見守っています。
そういえば、今年は菊もとっても綺麗。
今満開で庭が明るく見えます。
植物って、素敵です。
さて12月といえば、一年の総仕上げの季節。
また来る年を迎える準備の季節でもあります。
本来、年が明けてから
改まった気持ちでしたためるものだった年賀状も
前もって準備するというのが
もう当たり前になっていますね。
そろそろ年賀状を書こうかなの頃合ということで、
今回は「年賀状」をテーマにしてみましょう。
年賀状の決まり文句をいくつかあげてみると、
・ 謹賀新年
・ 賀正
・ 頌春
・ 迎春
・ 賀春
などがあります。
「謹」という字は、
右側が乾いた細かい土砂の意です。
それにごんべんで、
細かく言動に気を配ることを表します。
また、つつしむ。丁寧にかしこまる
という意味もあります。
「賀」は、
貝に加で礼物をうず高く積み上げる、
から転じて、
物をおくってお祝いすることという意味。
よろこぶとか、
物や言葉をおくってよろこび祝福する。
という意味があります。
ということで、「謹賀新年」には
「新年をこの手紙をおくり、つつしんでお祝いいたします。」
という気持ちが込められているのですね。
「頌春」の「頌」という字は、公と頁から成っています。
頁は「あたま」の意で、
頭をふりながら、よどみなく終わりまで
となえ通すことを表します。
つまり、「頌」には、
となえる、たたえる等の意味があり、
「頌春」には、
「新しい春(年)をことほぎ、たたえます」
という気持ちが込められています。
「迎春」の「迎」は、
立った人に向かって座った人の意を表す字と
しんにょうで、
来るものを逆に出迎えにいくことを表します。
つまり「むかえる」「こちらから出向いてむかえる」
という意味です。
「迎春」は
春を迎える。新年を迎える。
という・・そのまんまでしたね(汗)
これらの後には、書く人の気持ちをこめた文が続きます。
・新春を迎え平素のご厚情を深謝し 皆様のご多幸をお祈り申し上げます
・ 年頭に際し平素のご厚情を謝し
あわせて倍旧のご交誼の程をお願い申し上げます
・ 平素のご愛顧を深謝し本年も相変わらず
よろしくお引立ての程お願い申し上げます
・ 謹んで新春のお慶びを申し上げます
・旧年中は格別のご厚情を賜り有難く御礼申し上げます
本年も相変わらずご交誼の程ひとえにお願い申し上げます
・毎々格別のお引立てに預かり有難く厚く御礼申し上げます
なお本年も相変わらずご愛顧のほどお願い申し上げます
・ 旧年中は色々とご交誼をいただき有難うございました
何卒本年もよろしくご指導とご鞭撻の程お願い致します
・ お健やかに新春をお迎えのことと存じます
昨年は何かとお世話になり有難うございました
本年もなにとぞよろしくお願いいたします
・ 皆々様のご健康とご多幸をお祈り致しますと共に
なお本年もなにとぞよろしくお願い申し上げます
・ 平素の疎遠をお詫び申し上げ
なお一層ご交誼の程お願い申し上げます
等ですね。
「ご厚情」は、
「厚い情け」ということですが、
「厚」は「あつい」「丁重な」や
「心遣いが深いさま」を表します。
そのような「心、思い、情け」を
「ご厚情」と表して感謝します。
「ご厚誼」というのもありますね。
「誼」は、
ごんべんに、「整っている、具合が良い」
という意味の「宜」から成り、
「よい、道理、適切な解説」等の他に、
「よしみ、以前からの親しい関係」
という意味があります。
つまり、「ご厚誼」は、
「心のこもったお付き合い、ご親切」
ということです。
似た言葉で「ご交誼」も、
「親しい交わり、おつきあい」
という意味になりますね。
もう一つ「鞭撻」という言葉ですが、
「鞭」は、「革」と「便」からなります。
「便」は「平らで軽い、ひらひら波打つ」の意。
「鞭」には「むち、むちうつ」や、
「進むようにはげます」の意味があります。
「撻」は、てへんに「達」です。
「達」は「羊が勢いよくするりと生まれる」
ことを示す字にしんにょうで、
「勢いよく通る」という意味です。
そこで、「撻」は、
「容赦なく勢いよくうちのめす」
「うつ」「鞭をうってはげます」
という意味になります。
つまり「鞭撻」というのは、
「鞭でうって、せきたてる」という
結構激しい意味ではあるのですが、
転じて「励ます」ということなんですね。
よく言いますね、「愛のムチ」って。
厳しさの中にも、愛を持って励ましてくださる。
それに感謝しています、ということですね。
最後に、お馴染みの「元旦」をみてみましょう。
「元」は人体を表す形の上に、頭を描いたもので
人間の丸い頭を示しています。
頭は上の端にあるので、
「先端、はじめ」という意味を持ちます。
つまり「はじめの、もと、根本となる日」
ということですね。
「旦」は日に一と書いています。
太陽が地上に現れることを示します。
そこで「あした、日の出、朝」の意となります。
つまり「元旦」というのは、
年の初めの日、一月一日の朝を指します。
年賀状には「元旦」と書くのが普通ですが、
もともと年賀状は一月一日の朝に、
新しい気持ちでしたためるものだったから、
ということなんですね。
さあ、言葉の意味を再確認したところで、
一番肝腎なのは、
心を込めて書くことですよね。
最近はすっかり儀礼的になり
印刷だけですませることも多いようですが、
一行だけでも手書きを添えると
それだけで受け取る人は心が和みます。
せっかくの年賀状ですもの、
「心を込めておくりましょう。」
はい、お次は部活ですよ~♪
~~☆~こぶんぶ~☆~~
『 昔、水無瀬に通ひ給ひし惟喬親王、
例の狩りしにおはします供に、
馬の頭なる翁つかうまつれり。
日ごろ経て、宮に帰り給うけり。』
※ 惟喬親王(これたかのみこ)
馬の頭(うまのかみ)
昔、水無瀬に(狩りに)通っておられた
惟喬親王が、
いつものように狩りをするためにお出かけになる供に、
右馬の頭である翁がお仕え申し上げた。
数日経って、御殿にお帰りになられた。
~~☆~こぶんぶ~☆~~